2005年4月10日

最近の報道から、ミュンヘンで私たちが住んでいる地域は、自動車特にディーゼルエンジンを使った車からの微粒粉塵による、大気汚染がひどいということがわかり、最近引っ越そうかどうか迷っています。

ミュンヘンの中心街に一度住んでしまうと、便利なのでなかなか郊外に引っ越すことができません。新聞もコンピューターも歩いて5分の所で買うことができます。喫茶店、レストラン、デパート、スーパー、コピー屋、郵便局、銀行など生活に必要なあらゆるものが、歩いて10分以内の所にあるのです。地下鉄の駅、バスの停留所も歩いて5分。私も妻も映画マニアなのですが、映画館も歩いて20分のところにあります。でも、健康に悪い粉塵が多い地域に住むのは、あまり気持ちが良いことではありません。

そこで今日の午前中は、車で30分ばかり走って、ミュンヘンの東部の住宅街で、あるアパートを見てきました。緑が多く、静かで空気も良いのは確かなのですが、バスの停留所までまず10分歩かなくてはならず、最寄の地下鉄駅までバスで20分かかります。新聞や食料品を買うのにも、車で行かなくてはなりません。しかもミュンヘンはドイツでも不動産が最も高い町の一つなので、これだけ不便な場所でも、広さのわりに値段が高いのです。

車で町に戻ってきて、なんだかほっとしてしまいました。「住まなきゃわからないドイツ」にも書きましたが、住宅探しはほんとうに楽ではないのです。